コラム

歯周病を甘く見てると……

2016.01.29

こんにちは。神戸市中央区の歯科、三代歯科医院の三代知史です。

今日も、当院で治療に力を入れている歯周病のお話をしようと思っています。
歯周病は最悪、歯を失ってしまいます。しかし、死んでしまうわけではありませんし、歯がなくなっても入れ歯などで代用できる、と軽視してしまう人もいるようです。

確かに、歯周病そのもので命を失うことはないでしょう。
でも、最近では、歯周病がほかの病気の発症原因になっていることが分かってきました。歯周病菌が血液や唾液などを通じてほかの部位に悪影響を及ぼすのです。

例えば、心臓病。動脈硬化や大動脈瘤といった怖い心疾患のリスクが、歯周病がある人だと2.8倍に膨れ上がるというデータがあります。血栓の原因となるPg菌というのは歯周病菌のひとつですから、深い関連性がうかがえます。
また、糖尿病もリスクが2倍以上になるという研究結果があり、その進行も深刻になると言われています。

歯周病患者自身に病気の危険性がつきまとうだけでなく、ある報告によると歯周病を患っている妊婦さんは、早産のリスクが7.5倍にも上るのだそうです。こうなると、新たに産まれてくる赤ちゃんにまで影響が及んでしまうわけですから、ご自分だけの問題ではありません。

口の中の病気だから大丈夫、などと甘く見ていると大変な事態になりかねません。
命に関わる病気のリスクが上がる可能性があるのですから、しっかりと歯科医院に通って歯周病をやっつけておきましょう!

投稿者: 三代歯科医院

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